2024年ハイエース新型にアースカラー導入!!トヨタハイエース 200系の歴史と沿革 ~1型から7型、8型(現行)までに分類し紹介~

トヨタ ハイエース ~200系の歴史・沿革 を1型から7型、新型(8型/現行モデル-2024年1月の一部改良モデル-)までに分類し紹介~

※2024年1月、200系ハイエースに新色アースカラーが導入されました。


2004年のデビュー以来、通算9度目の改良となる200系ハイエース。その最新情報も交え、200系ハイエースの歴史と沿革を追ってみました。
※型式の呼称はマーケットやお客様により様々です(特に4型以降)。
本稿では2022年4月モデルを6型一部改良、または7型と定義しています。

ハイエース200系沿革

変更点概要

  • ハイエース200系1型(Ⅰ型):200系デビュー[フルモデルチェンジ]
  • ハイエース200系2型(Ⅱ型):GLパッケージ登場[マイナーチェンジ]
  • ハイエース200系3型前期(Ⅲ型前期):クリーンディーゼルエンジンへ[マイナーチェンジ]
  • ハイエース200系3型後期(Ⅲ型後期):充実装備に[一部改良]
  • ハイエース200系4型(Ⅳ型前期):よりミニバンを意識した充実装備に[マイナーチェンジ]
  • ハイエース200系5型(Ⅳ型後期):より安全・安心・快適に[一部改良]
  • ハイエース200系6型(Ⅳ型最終):安全運転をサポートする機能がより充実[一部改良]
  • ハイエース200系 2021年一部改良モデル ※2022年初旬生産ストップ
  • ハイエース200系(2022年一部改良モデル/7型 ※2022年4月生産・販売開始
  • ハイエース200系(2024年1月一部改良モデル/現行モデル):2024年1月(令和6年)~

200系1型(Ⅰ型)

2004年8月(平成16年8月)〜2007年7月(平成19年7月)

2004年8月
15年ぶりフルモデルチェンジでデビューした、ハイエース200系。その初期モデル

100系ではラインナップされていた “標準” が廃止され、ボディ長はロングとスーパーロングの2種に。

主な仕様&仕様変更

■機能面
  • 2.5ℓディーゼルターボエンジン搭載
  • 2.7ℓガソリンエンジンを追加
 
■デザイン面
  • ボディ長はロングとスーパーロングのみに
  • スーパーロング車をワイドボディ化
[ヘッドランプ形状]
ほぼ四角形
[フロントグリル形状]
U字 + 逆T字
[ロアグリル高]
フォグと同じ高さ

200系2型(Ⅱ型)

GLパッケージ登場

・全車フロントグリルの形状変更
・バンS-GLにワイドボディ車がラインナップ(1ナンバー)
・ワゴンにGLグレードが登場
・バンにGLパッケージ登場
・ディーゼルエンジン
  -2KDの2500ccから1KD、3000ccに変更
  -DPRシステムの採用により「平成17年(新長期)排出ガス規制」に適合
  -コモンレール式燃料噴射システムと可変ノズル式ターボチャージャーにより低速域での力強いトルクを実現
・軽量バランスシャフトなどの採用により静粛性にも配慮
・新色ブラックマイカが追加
・バンs-glにワイドボディ車がラインナップ(1ナンバー)

2007年8月(平成19年8月)~2010年7月(平成22年7月)

2007年8月のマイナーチェンジにより誕生した2型

バンにスーパーGL・ワイドボディ&ミドルルーフ車が新登場

主な仕様&仕様変更

■機能面
  • 新開発3ℓ(1KD-FTV)ディーゼルターボエンジンを搭載
  • スーパーGL(最上級グレード)、DX(標準グレード)の中間にあたるパッケージオプション『GLパッケージ』の投入
  • 全車対象にアルミホイールがオプション設定
■デザイン面
  • フロントグリル、バンパーのデザインが変更
  • バンにスーパーGL・ワイドボディ&ミドルルーフ車がラインナップ
  • スーパーGLのシート表皮が変更
  • スーパーGL専用に新外鈑色を投入
[ヘッドランプ形状]
ほぼ四角形
[フロントグリル形状]
細U字 + 細U字
[ロアグリル高]
フォグと同じ高さ

200系3型前期(Ⅲ型)

クリーンディーゼルエンジンへ

・ディーゼルエンジン
  -平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制に適合・さらに進化したシステムを採用しピエゾインジェクターをはじめ電子制御式可変油圧システム、大型EGRクーラー、燃料添加システムなどの採用により優れた出力、トルク、燃費、さらにクリーンな排気を実現。
・全車フロントマスクの形状変更。
  -フロントグリル、ヘッドランプ、フロントバンパー
・オートエアコンを標準装備。
・ボディカラーにホワイトパールが追加。
・HIDヘッドライトの採用。

2010年8月(平成22年8月)~2012年4月(平成24年4月)

1KDディーゼルエンジンを改良。ポスト新長期排出ガス規制に対応すると同時に出力も強化した3型

主な仕様&仕様変更

■機能面
  • 1KDディーゼルエンジンの改良、ポスト新長期排出ガス規制に対応し、出力強化。
  • スーパーGL、ワゴンGLなど一部モデルで、HID式ヘッドランプをメーカーオプションで設定
  • 一部モデルにフロントオートエアコンを標準装備
■デザイン面
  • フロントグリル、フロントバンパー、ヘッドランプなど、フロントデザインの変更
[ヘッドランプ形状]
下側が少し膨らんでいる
[フロントグリル形状]
H字バー
[ロアグリル高]
フォグより少し高い位置

200系3型後期(Ⅲ型)

充実装備に

・客席のシートベルトが2点式から3点式に変更(ワゴン/コミューター)。
・ディーゼルエンジン車に排出ガス浄化スイッチ(触媒浄化用)を標準装備。
・純正フォグランプを変更。HB4→PSX26
・ボディーカラーにボルドーマイカメタリック(カラーナンバー3R9)が追加。
・バン特別仕様車「スーパーGL”PRIME SELECTION”」を発売(2012年11月1日)

2012年5月(平成24年5月)~2013年11月(25年11月)

新エコカー減税に対応した3型後期

  • 2008年法改正により後部座席のシートベルト装着が義務化。これに伴いコミューターGL、DXのリアシートベルトを3点式に変更。
  • 新エコカー減税制度に対応するため、一部型式のディーゼルエンジン車の排出ガス識別記号を変更

主な仕様&仕様変更

■機能面
  • 新エコカー減税制度に対応するため、ディーゼルエンジン車の排出ガス識別記号を変更(一部型式)
  • コミューターGL/DXのRrシートベルトを3点式へ変更
  • 法規対応のため、コミューターGL、DXのFr中央席を廃止、定員を14名に。
  • フォグランプにPSX26が標準採用。
■デザイン面
ヘッドランプ画像
[ヘッドランプ形状]
下側が少し膨らんでいる
フロントグリル画像
[フロントグリル形状]
H字バー
ロアグリル画像
[ロアグリル高]
フォグより少し高い位置

200系4型(Ⅳ型前期)

よりミニバンを意識した充実装備に

・フロントグリルの変更(スピンドルグリル)。
・リアサイドガラスの開閉窓に凸凹の少ないスライド式採用。
・アンテナがリアクォーターガラスに。バン『スーパーGL』、ワゴン『GL』『グランドキャビン』
・6速シーケンシャルAT化(ガソリン車のみ)。
・ワゴンとコミューターに『VSC&TRCヒルスタートアシストコントロール』採用。
・バン『スーパーGL』、ワゴン『GL』『グランドキャビン』にバックドアイージークローザーを採用。
・バン特別仕様車『スーパーGL”DARK PRIME”』を発売(2015年1月6日)。

2013年12月(平成25年12月)~2017年10月(平成29年10月)

内装・外装共にマイナーチェンジ。スタイリッシュな外観で誕生した4型

全車オプション設定でLEDヘッドランプが選べるように。

主な仕様&仕様変更

■機能面
  • LEDヘッドランプをオプション設定
  • オートエアコン含む、センタークラスターパネルのデザインを変更(一部グレード)
  • ガラスアンテナ、バックドアイージークローザー採用(バン『スーパーGL』)
  • 両側パワースライドドア、スマートエントリー&スタートシステム、ステアリングオーディオスイッチをオプション設定(バン『スーパーGL』)
  • バックドア近くにリヤルームランプ1個を追加(標準ボディ全車)
  • VSC&TRC/ヒルスタートアシストコントロール/緊急ブレーキシグナルを標準化
■デザイン面
  • フロントバンパー&グリル、ヘッドランプ、(一部のグレードで)リヤコンビネーションランプと、デザイン変更
ヘッドランプ画像
[ヘッドランプ形状]
左右とも内側に膨らんだ五角形に近い形
フロントグリル画像
[フロントグリル形状]
U字バー + 極太U字バー
ロアグリル画像
[ロアグリル高さ]
フォグより少し高い位置

200系5型(Ⅳ型後期)

より安全・安心・快適に

・バンとコミューターに設定のディーゼル車はエンジンを2800ccの1GD-FTV型に置換(車両型式がGDH200系となる)。
・バンDXスーパーロング4WDにディーゼルエンジン設定が復活。
・オートアラームを全車に標準装備
・ATはガソリン車と同じ6速に多段化(シーケンシャルシフトマチック付)。
・VSC&TRCやヒルスタートアシストコントロールをバンにも拡大して標準装備。
・衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を標準装備。

2017年(平成29年)11月~2020年(令和2年)4月

デザインに大きな変更なし。安全面などの機能が進化した5型

5型最大の特徴は、(一部モデルを除く全車に)衝突安全装置『Toyota Safety Sense P』が標準装備されたことではないでしょうか。

デザインについては4型から大きな変更はありません。

主な仕様&仕様変更

■機能面
  • 衝突回避支援パッケージ『Toyota Safety Sense P』標準装備(一部を除く全車)
  • ディーゼルエンジンがKD ➡ GDに変更。(VN[D])
  • メーターがアナログ ➡ オプティトロンに変更(DX)
  • トランスミッションが4AT ➡ 6ATに変更(VN[D])
■デザイン面
  • フロントグリル全面にミリ波レーダーの四角い窪みがある。
  • ※デザイン面に大きな変更なし
[ヘッドライト形状]
左右とも内側に膨らんだ五角形に近い形
[フロントグリル形状]
前面にミリ波レーダーの四角い部分が見られる
[ロアグリル高さ]
フォグより少し高い位置

 

200系6型(Ⅳ型最終)

安全運転をサポートする機能がより充実

 

・VSC&TRC、ヒルスタートアシストコントロール、オートアラームを全車に標準装備。
・ドアミラーを大型化。
・マルチインフォメーションディスプレイ搭載。
・ハイマウントストラップランプがテールゲートの鉄板部から、ガラスの箇所に移動。
・カタログ燃費が、従来のJCOBモードから、より実走行に近いWLTCモードに。
・ラジエーターグリルの意匠変更。
・安全運転をサポートするメーカーオプションが充実。
  -『インテリジェントクリアランスソナー
   (パーキングサポートブレーキ)』
  -『パノラマモニター付きインナーミラー』
  -『デジタルインナーミラー』

2020年(令和2年)5月~2020(令和4年)8月

法規対応、安全装備の充実だけでなく、デザインも変更された6型

デザイン面ではドアミラーの形状が明確に変わっています。

主な仕様&仕様変更

■機能面
  • 2.8Lクリーンディーゼルエンジン搭載
■デザイン面
  • 5型では前面に表れていた『ミリ波レーダー』が、グリルの奥に収納されてスッキリした外観に
  • 1型から続いた『丸みを帯びた横長』のサイドミラーが少し角ばったデザインに
[ヘッドランプ形状]
左右とも内側に膨らんだ五角形に近い形
[フロントグリル形状]
『ミリ波レーダー』がグリル奥に収納された
[ドアミラー形状]
丸みを帯びた横長から少し角ばった縦型に

2021年8月一部改良モデル

一部改良

・法規対応
  – WLTP燃費基準対応(ディーゼル車)
  – PCS・LDA装備義務化、TSSレスオプション廃止(ワゴン/コミューター)。
・仕様集約
  – MT車廃止(全車)
  – バン・スーパーGL対象に3R9[ボルドーマイカメタリック]および1G3[グレーメタリック(ガンメタ)]廃止(SーGL)。

主な仕様&仕様変更

■機能面
  • ディーゼル車がWLTP燃費基準に対応
  • 乗用ユーザーを鑑み(バンSG-L/コミューターGL/ワゴンGL/グランドキャビンで)以下を標準化。
    スマートエントリー
    アクセサリーコンセント(100V)
    オーディオスイッチ付ステアリングホイール
  • バン・3人乗りでは以下を標準化。
    リアワイパー
    リアデフォッガー
    リアアンダーミラー
  • キャンパーベース車ではバックドアイージークローザーを追加。

※2021年8月一部改良モデルは、生産開始後間もなくして生産がストップされています。

7型(2022年4月・6型一部改良モデル)

2022年(令和4年)4月~

紆余曲折の後に発売された新型(6型一部改良モデル/7型)

■生産開始:2022年4月1日
■販売開始:2022年4月13日

フォグランプのデザインが今回大きく変わった点

一部改良

・パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)を標準装備。
・ディーゼルエンジン車は燃費を向上し、『平成27年度燃費基準+15%達成』と併せ、エコカー減税対象に。
・スーパーGL(バン)とGL(ワゴン)に標準装備のフロントフォグランプをLED化。
・尿素『AdBlueタンク』の容量を拡大(7.4L→10.4L)、マルチインフォメーションディスプレイにAdBlueの残量計を設置。
・コクピットに装備されていた灰皿照明が廃止に。
・ボディカラーでは、ダークブルーマイカメタリックが廃止に。

■関連情報
シートベルトリマインダー装着の義務化に伴う、ハイエース最新モデルの後部座席カスタマイズについて

2020年(令和2年)国土交通省が発表した、令和2年9月1日以降の型式指定自動車への『シートベルトリマインダー対象座席の拡大(全座席対象)』に伴い、これまで対象範囲外だった後部座席を含む全座席に対し、自動車座席ベルト非装着時警報装置(シートベルトリマインダー)の装着が義務づけられるようになりました。
※2021年8月に販売が開始されたハイエース(一部改良モデル)ディーゼル車[3DF-GDH2××系]も、義務化の対象となる『令和2年9月1日以降の型式指定自動車』に該当。 この義務化に伴い、後部座席のカスタマイズに注意が必要となりました。
“改良やパーツ交換により、基本車体構造が純正ハイエースと異なるケース” においては、改良後の座席(またはシートベルト)にも警報装置(シートベルトリマインダー)が必要となるため、警報装置対応のパーツを選ばなくてはなりません。
もしも警報装置が無いシートやシートベルトを使用していると、車検非対応となってしまいますのでご注意ください。

参考URL:すべての座席でシートベルトを着用しましょう! – 国土交通省(外部リンク)

現行モデル(2024年1月・7型一部改良モデル)

2024年(令和6年)1月~

沈黙を破り遂に発売された現行モデル!

新色アースカラーの導入

一部改良

・アースカラーパッケージ導入
パッケージオプション(フロントグリルに半艶黒塗装が、フロント/リヤバンパーには素地が)装着可能に。 ・S-GLに新色(アーバンカーキ/ベージュ)が登場
・バニティミラー&アクセサリーコンセントが標準化
・バンのDXグレードで、バックドアとスライドドアにイージークローザー機能が設定可能に。
・法規対応
 -後方探知法規対応/タイヤ取付法規対応/側面衝突法規対応

最後に

ハイエース200系の歴史・沿革はいかがでしたでしょうか。

今後どのように進化していくのか、楽しみなところですよね。

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参考URL: 【トヨタ公式】ハイエース – ハイエースの魅力をご紹介(外部リンク)

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