【2021年最新版】ハイエース、バンもワゴンもまとめて乗り心地改善!原因と対策を3つの足回りパーツと共に徹底解説!

ハイエースの乗り心地は改善できる
1967年の誕生から今なお愛され続けるハイエース。
もともと貨物車として開発された車種だけに、長らくその乗り心地は『良くない』という評価を受けてきました。
しかし誕生以来、様々なマイナーチェンジを繰り返し、少しずつその乗り心地も改善されてきたといえるでしょう。
専門のカスタムショップが、優れた足廻りパーツを提供したりもしています。
今回は、ハイエースの『乗り心地』に再注目し、不快原因と解消法を紹介したいと思います。
[目次]
※長い記事ですので『目次』もご利用ください。タイトルをクリックすると、各項目に移動します。
■ボディタイプや症状によって解消方法はさまざま
ーどのパーツを交換すればいいの
ーボディタイプで乗り心地は違う!
ーハイエースバンとハイエースワゴン、乗り心地の違い
■こうすれば乗り心地は改善される!
ー1. 横揺れ、ふらつきを解消する
ー2. 突き上げ(バン)/フワフワ感(ワゴン)を解消する
ー3. バンの突き上げを解消する【リーズナブル編】
■この記事のまとめ

ボディタイプや症状によって解消方法はさまざま
どのパーツを交換すればいいの !?
よくお客様から「乗り心地を改善するには、どのパーツを交換すればいいの?」という問合せをいただくのですが、これはケース・バイ・ケースだと言えるでしょう。
『ハイエースの乗り心地』といってもボディサイズや用途、好みなどにより、感じ方は様々です。
まずは『気になる不快症状』の原因を知り、最適な改善手段をとるの近道だといえます。
ボディタイプで乗り心地は違う!
それでは初めに、乗り心地に大きな影響を与える、ハイエースの ” ボディサイズ区分 ” について理解しておきましょう。
ハイエースのボディサイズ区分は主に3種類です。
- ハイエース ワゴン
- ハイエース バン
- ハイエース コミューター

ハイエースバンとハイエースワゴン、乗り心地の違い
普通免許では運転できない”コミューター”は、ここでは除外しますが、残りの2種類(バンとワゴン)だけでも、その乗り心地は大きく異なります。
それぞれに使用されている ”スプリングの構造” が違うため、「バンは硬い突き上げ感がある」「ワゴンは軟らかいフワフワ感がある」という異なった乗り心地の悪さが発生するのです。
詳細については後述しますが、ここでは「同じハイエースでも、バンとワゴンでは乗り心地が違う」ということだけご理解いただけましたら大丈夫です(「そんなこと知ってるよ」という方はもちろん問題ございません)。
こうすればハイエースの乗り心地は改善される!
それでは本題「ハイエースの乗り心地改善方法」に入りましょう。
まず以下のようにまとめてみましたので、ご覧ください。
● 横揺れ、ふらつき を改善するには
超おすすめ! ☞リアスタビライザーを追加しよう!
次におすすめ ☞フロントスタビライザーを交換しよう!
● バンの突き上げ[強い跳ね返り] または ● ワゴンのフワフワ感 を改善するには
超おすすめ! ☞リーフスプリングを交換しよう!
次におすすめ ☞ショックアブソーバーを交換しよう!

ほとんどの不快感は「パーツを交換すれば解消される」ということが分かりますよね。
しかし!
誤解しないでください。「ネットで適当なパーツを選び交換すればOK」というわけでは、まったくございません。
市場には安いだけのパーツがあふれかえっています。そんなものを使うと、症状が改善されないだけでなく危険を伴うことすらあります。
ご自身のハイエースに適したパーツを選定し、最適な調整を施すことで、初めて快適な乗り心地と安定した走行が手に入るのです。
これより下に、具体的な不快症状と、その改善方法を紹介しています。
☟の症状別項目より、気になるものだけでもチェックしてみてください。※目次をクリックすると各項目に進みます。
■こうすれば乗り心地は改善される!
ー1. 横揺れ、ふらつきを解消する
ー2. 突き上げ(バン)/フワフワ感(ワゴン)を解消する
ー3. バンの突き上げを解消する【リーズナブル編】
1.横揺れ、ふらつきを解消する
[この項目の内容]
●超おすすめ! ☞リアスタビライザー追加
●次におすすめ ☞フロントスタビライザー交換
●超おすすめ改善法!リアスタビライザーを追加しよう!
・ハイエースにリアスタビライザーが効果的な理由
なぜ『リア(後輪側)スタビライザーの追加』が ”超おすすめ” なのでしょうか。
その答えの前に、まずハイエースに使われているスプリング(段差の衝撃などを吸収するバネ)についてお話ししなくてはいけません。
皆さん、ハイエースには、一般乗用車とは違う『リーフスプリング』と呼ばれる板状のバネが使われていることはご存じでしょうか。

リーフスプリング
車には写真の向きと上下逆に設置されている
このバネ、ハイエースなど貨物車用の部品として開発されたため、耐久性はあるのですが、横からの力には非常に弱い構造になっています。
その結果、ハイエース自体が横からの抵抗(横風やカーブの遠心力『ロール』等)に弱い車種になってしまったのです。
☟『ハイエースが横の抵抗に弱い理由』『リーフスプリングの構造』等、こちらでも詳しくお話ししています。
この弱点を補強するのが『スタビライザー』で、一般乗用車にはフロント(前輪側)にもリア(後輪側)にも装着されています。
スタビライザーは、カーブを曲がる際の遠心力や横風で発生する『車の傾き』を押さえ込むためのパーツです。

※スタビライザーとは
ハイエース特有の横揺れ(ふらつき)を強力に押さえ込む為に用意されたパーツ。
一般乗用車には前後両輪に装備されているが、購入時のハイエースには前輪側しか付いていない。
しかしハイエースには、その車高やサイズにかかわらず、リアにはスタビライザーが付いていないのです。
”乗り心地を重視”した一般車両には必ずついているリアスタビライザー。
これが付いていないことがハイエースの乗り心地悪さ、最大の要因といえるでしょう。
・リアスタビライザーは乗り心地改善の必須アイテム
では、どうすればよいか?
もうお分かりですよね。
必要なのに無い。では、取り付けてしまいましょう!
純正ハイエースにリアスタビライザーが付いていない理由には諸説ありますが、乗り心地を重視されるのであればリアスタビライザーの装着は必須だと思います。
必要なものが足されるのですから、その効果は絶大です。これがリアスタビライザー追加を最もおすすめする理由です。
・リアスタビライザーの選定方法
リアスタビライザーの効果はご理解いただけたかと思いますが、だからといって「適当にリアスタビライザーを購入して取り付ければOK」ということではありません。
冒頭でも申し上げたとおり、安いだけで低品質のパーツも多く、また一般の方が、技術や知識の伴わないままご自身で装着するとなると、危険も伴います。
やはりハイエース専門店でパーツを購入し、専門のカスタムショップに取り付けてもらうことをお薦めいたします。
おすすめのリアスタビライザー
下記に紹介する『リア追加スタビライザー』は、ハイエース専門店『ユーアイビークル』が、ハイエース200系専用に開発した、日本製のスタビライザーです。
ユーザーから寄せられる多くの要望を取り入れ、綿密な剛性計算と多数回にわたる走行テストの結果生まれた、同社の自信作と言える逸品。

極太ボディに裏打ちされた耐久性と安定性。乗り心地の良さとロール抑制を同時に実現する優れものでもある。
その名の通り『追加』するパーツです。無かったところに必須のパーツが加わる効果は絶大。
「装着後の走行安全性・旋回性は驚くほど向上する」と感謝の声が数多く寄せられています。
★ユーアイビークルのリアスタビライザーはここが違う!★
- 高性能、高安定性の国産オリジナル
- 乗り心地の良さとロール抑制を同時に実現
- 他の脆弱な類似品を凌駕する極太ボディ

●次におすすめ!フロントスタビライザーを交換しよう!
・フロントスタビライザーの交換は必要か
では、フロント(前輪側)スタビライザーはどうなのでしょうか?
リア(後輪側)スタビライザーは購入時のハイエースには付いていないので、装着の効果が大きいという事はお分かりいただけたと思います。しかしフロントスタビライザーは純正ハイエースに標準で装備されています。
「もともと付いているなら、何もしなくてよいのでは?」
というご質問もよくいただきます。
たしかにフロントスタビライザーは、ハイエースに標準装備されています。しかし「純正(購入時の)スタビライザーでは、剛性や太さが不充分」だと感じているユーザーも多いようです。
純正を、剛性の高い、太いスタビライザーに換えることで、前輪側のふらつきや傾斜(ロール)を抑え、直進安定性やコーナーリングの旋回性能を、より一層向上さることができるのです。
特にリアとセットで剛性の高いスタビライザーを装着すると、劇的な乗り心地改善が期待できるでしょう。
おすすめのフロントスタビライザー
リアとフロント、セットで交換される場合、パーツメーカー(ブランド)を揃えるのが望ましいといえます。
フロントが純正のままだと「フロントとリアの間で、剛性のバランスが崩れてしまう」という問題が起こりえるからです。
リアにユーアイビークルのスタビライザーをチョイスされる方はもちろん、フロント単体でも同社のスタビライザーをお勧めします。
下記に紹介するのは、ユーアイビークルがハイエース200系専用に、リア追加スタビライザーと同時開発した『フロント強化スタビライザー』です。
ハイエース特有のふらつきや左右のバタつき(ロール)を抑え、直進安定性やコーナーリングの旋回性能を大幅に向上させる優れものと言えます。

純正比率、標準ボディ用143%剛性アップ。

純正比率、ワイドボディ用129%剛性アップ。

純正比率、標準ボディ用、ワイドボディ用ともに129%剛性アップ
綿密な剛性計算と多数回にわたる走行テストの結果生まれた、耐久性と安定性を備える日本製のスタビライザー。
★ユーアイビークルのフロントスタビライザーはここが違う!★
- 高性能、高安定性の日本製オリジナル
- 綿密な計算の結果、大幅に剛性をアップ
- 直進安定性や旋回性能が大幅に向上

2. バンの突き上げ or ワゴンのフワフワ感を解消する
[この項目の内容]
●超おすすめ! ☞ リーフスプリング交換
●次におすすめ ☞ ショックアブソーバー交換
「なぜバンとワゴンの ”乗り心地改善法” が、同じこの枠で紹介されているの?」と思われたかもしれませんね。
よく「ハイエースバンは耐久性と高速安定性に優れるが、ちょっとした段差でも突き上げを受ける」という感想を耳にします。
一方、ハイエースワゴンで聞かれるのは「街中は快適に走れるが、高速などではフワフワする」という感想でしょう。
実はこの全く違う2つの不快感、ハイエース購入時に装備されている、同じパーツが原因で起こるものなのです。
どちらの症状も、そのパーツを交換することで解消されるため、ここでまとめて紹介させていただくことにしました。
そのパーツとは・・・
リーフスプリングです!
超おすすめ改善法 リーフスプリングを交換しよう!
リーフスプリングの交換が、『突き上げやフワフワ感の解消法として最も有効である』という理由をお伝えする前に、バンとワゴンで異なる『リーフスプリングの構造』について説明しておかなくてはいけません。
少々専門的ですが、原因を理解する上で大切な部分ですので、おつきあい下さい。
※「原因なんか、どうでもいい!」という方は、こちらのリンクよりお進みください→ おすすめのリーフスプリング (内部リンク-下方に進みます-)
ハイエースバンとハイエースワゴン、スプリング構造の違い
前項でも触れましたが、貨物車として開発されたハイエースには、耐久性だけでなく『スペース確保』も目的とした板状のバネ ”リーフスプリング” が使用されています。
さらには、ハイエースバンのスプリングと、ハイエースワゴンのスプリングには、
ヘルパーリーフが付いている(バン)か、
ヘルパーリーフが付いていない(ワゴン)、
という違いがあります。

ヘルパーリーフとは
※ヘルパーリーフとは
ヘルパーリーフは、硬く耐久性のある鉄のバネで、通常ハイエースバンのリーフスプリング(バンリーフ)の下方に装着されています。
リーフスプリング上部の軟らかい板バネを下から補強する役目を担います。

ヘルパーリーフのメリット・デメリット
ヘルパーリーフは、乗用車仕様のハイエースワゴンには付いていません。貨物車仕様のハイエースバンに設けられた高い耐久性を保つための部品です。
ただ、このバンリーフ、耐久性が高い反面、バン特有の『突き上げ感』を発生させるというデメリットがあるのです。
突き上げの原因
バンに重い荷物を載せた時や、大きな段差を走った時、通常は干渉していないリーフスプリング上部の軟らかい板バネと、下部の硬いヘルパーリーフが衝突することがあります。
この際、車体に強い衝撃が加わります。
俗にいうハイエースバンの『突き上げ感』ですね。

では、「ヘルパーリーフのついていないワゴンなら乗り心地がいいのか?」と言われると、そういうわけでもないのです。
ヘルパーリーフがなく、軟らかい板バネだけで構成されたワゴン車用のワゴンリーフは、バン車用のバンリーフとは反対に、軟らかすぎるという欠点があります。
俗に言うハイエースワゴンの『フワフワ感』ですね。
簡単にまとめると、
・バンのバンリーフ ☞ 硬すぎる(ヘルパーリーフがあるため)
・ワゴンのワゴンリーフ ☞ 柔らかすぎる(ヘルパーリーフが無いため)
となります。
ハイエースのリーフスプリングについて、詳しくはこちら☟の記事に書いていますので、よろしければご覧下さい。
・突き上げやフワフワ感にリーフスプリングの交換が効果的な理由
バンとワゴン、乗り心地の違いとその原因をご理解いただけたところで、いよいよ、それぞれの改善策を見ていくことにしましょう。
●バンの突き上げは、ヘルパーリーフの無いスプリングに交換すれば解消される

バン特有の突き上げは、ヘルパーリーフが原因だということは前述の通りです。
だからといって、単純にヘルパーリーフを外したり、ワゴンリーフに付け替えたりすると、軟らかくなりすぎるだけでなく、耐久性を損ね逆に衝撃がひどくなるなど、不快感が増すことになります。
この場合は、ヘルパーリーフが無くても、バンの荷重に耐えうるだけの強度を持ったリーフスプリングに取り替えること、が最良の方法でしょう。
●ワゴンのフワフワ感は、純正より硬いスプリングに交換すれば解消される

横揺れであれば、スタビライザーの装着/交換で抑えられる場合がほとんどですが、フワフワ感の原因が、ワゴンタイプに標準装備されている『ワゴンリーフ』だとすると、リーフの交換が必要になります。
ワゴンリーフのフワフワ感がイヤで、ワゴンリーフをバンリーフに付け替える、というお客様もいらっしゃいます。しかし、これだと逆に硬くなりすぎてしまいます。
バンの突き上げ解消法と同じく、ヘルパーリーフが無くても(ワゴンリーフの様に柔らかすぎない)コシの強いリーフスプリングに取り替えること、が正解と言えるでしょう。
おすすめのリーフスプリング
では、どのようにして適正なリーフスプリングを選べば良いのでしょうか。
硬さや板バネの枚数も様々。市場には多くのリーフスプリングが出回っており、安価で脆弱なものも少なくありません。その中から最適なパーツを選ぶのは、至難の業であると思われます。
さらにいうとショックアブソーバーの調整(後述)も大切なポイント。
もしパーツの選定で迷われるなら、ユーアイビークルのオリジナルパーツをご検討ください。
ユーアイビークルでは、長い期間『バンの突き上げ感』『ワゴンのフワフワ感』に対するお客様の要望に応えるべく製品開発を続けてきました。
その中で、自信をもってお勧めするのが、下記にご紹介する『オプティマリーフ』です。

ヘルパーリーフが無い分、バンリーフのような強い跳ね返りや突き上げが発生しない。
一方でコシの強さも兼ね備えるため、ワゴンリーフの様に軟らかくなりすぎることもない。
ハイエース特有の突き上げとフワフワ感を同時に回避できるというわけだ。
ワゴンリーフのしなやかさと、バンリーフの強さを兼ね備えた、ハイエースワゴンにも、ハイエースバンにも適応する、究極のリーフスプリングだと自負する逸品です。
★ユーアイビークルのオプティマリーフはここが違う!★
- 高性能で高い安定性を誇る国産オリジナル
- ワゴンリーフのしなやかさと、バンリーフの強さを兼ね備える
- ヘルパーリーフ不要の高耐久性

超おすすめ!ショックアブソーバーを交換しよう!
・ショックアブソーバーの交換が、『突き上げ』『フワフワ感』解消に効果的な理由
『突き上げ』または『フワフワ感』を解消する方法には、もうひとつ重要な要素があります。
ショックアブソーバーの選定と調整です。
ショックアブソーバー(衝撃吸収装置)は、その名称と形から、『衝撃を吸収するバネ』と見られがちですが、それ自体が道からの衝撃を吸収するのではありません。貨物の重量や道の段差等で伸びたリーフスプリングの板バネが、ヘルパーリーフに弾き返される時の『バネの跳ね返り力を緩和する』ためのパーツなのです。
『突き上げ』『フワフワ感』を解消するためには、『リーフスプリングの交換』が最も効果的であるということは、前項の通りです。しかし、それだけでは、乗り心地がリーフスプリング次第となり、設定も一律になってしまいます。※「いつも重い荷物を載せている」「高速道路の走行が多い」「アウトドアに使う」等、用途によっての調整ができなくなる。

※ショックアブソーバーとは
ショックアブソーバーは、リーフスプリングの突き上げ(跳ね返り)を緩和する役割を果たす。
そこで活躍するのがショックアブソーバーなのです。
単体の交換でも効果はありますが、リーフスプリングと合ったものを選べば、その時々で細かな調整も可能になり、用途やご自身の好みに合った乗り心地が得られることになります。
・ショックアブソーバーの選定方法
大切なのはショックの “ 減衰力とリーフスプリングのバランス
このようにショックアブソーバーは、「単体で活躍する」というより、リーフスプリングとの相性(共同作業)で活躍するといったパーツです。
「高性能なショックアブソーバーに交換すれば、突き上げやフワフワ感が無くなる」と一概に言えないのは、こういう理由があるからなのですね。
確かに、非常に硬い(跳ね返りの強い)リーフスプリングを使用している場合、減衰力(※)の高いショックアブソーバーを使わなければ、スプリングの跳ね返りを吸収しきれず、車体がもろに衝撃を受けることになってしまいます。
だからといって、軟らかめのスプリングを使っているハイエースに、減衰力(※)が高すぎるショックアブソーバーを組み合わせると、今度は、バネを押さえつけすぎて、次の段差に乗り上げるまでに、「バネが元に戻っておらず衝撃を吸収出来なかった」ということが起こりえます。

※ 減衰力とは
『減衰力』とは、平らに伸びたバネ(リーフスプリング)が元に戻ろうとする速度を遅らせる力のこと。

純正のスプリングが、縮んだ秒数と同じ秒数で元に戻ると仮定した場合、減衰力の高いショックアブソーバーの場合は、縮んだ秒数の倍以上の時間をかけて、ゆっくり戻るといったイメージ。
つまり
硬くて跳ね返りの強いスプリングを使用している場合 ☞ 高い減衰力のショックアブソーバー
軟らかく跳ね返りも弱いスプリングを使用している場合 ☞ 減衰力も低めのショックアブソーバー
を、合わせなくてはいけません。
スプリングは跳ね返りすぎても、抑えつけすぎてもいけないのです。
理想的なのは、重力や衝撃で伸びた(平らになった)リーフスプリングが『元の位置までゆっくりと戻り、それ以上に跳ね上がらない』状態です。それを可能にする減衰力のショックアブソーバーを選定し、適正に調整することが重要だといえます。
ショックアブソーバーの減衰力調整ダイヤル
前項で”調整”という言葉を使いましたが、ショックアブソーバーには減衰力を調整するダイヤルがあります。

このダイヤルで適切な減衰力に調整することも重要なポイントと言えるでしょう。
このように、頻繁に強い跳ね返りを受ける場合、純正パーツから、減衰力の高い、衝撃吸収性に優れたショックアブソーバーに交換することで、段差走行時の上下動を抑え、乗り心地を改善させることが可能になります。
おすすめのショックアブソーバー
単体の性能だけでなく、リーフスプリングとの相性や、調整方法などが深く乗り心地に関わってくるのがショックアブソーバー。
価格や機能も様々、用途も貨物車用に設計されたものから、乗り心地重視のものまであり、選定も調整も難しいと感じることでしょう。
もしも迷われているなら、ユーアイビークルのオリジナルパーツをぜひご検討ください。
同社の『コンフォートショックアブソーバー14段階』は、高い減衰力に加え、“ スムーズに縮め、できるだけゆっくり戻す ” という特徴を兼ね備えた、乗り心地を追求したファミリー向けのショックアブソーバーです。

ショックアブソーバーを外すことなく、手軽に14段階の減衰力調整が可能。
-
ショート&ノーマルストローク -
14段階調整ダイアル
ノーマルストロークとショートストローク、それぞれ長さが違うだけではなく、減衰力の範囲にも差をつけた、こだわりの逸品。
前述の条件をすべてクリアした、自信をもってお薦めできる製品です。
オプティマリーフと併せ、本品への交換が『突き上げ』『フワフワ感』を改善する最良の方法であると、ここに提案させていただきます。
★ユーアイビークルのショックアブソーバーはここが違う!★
- 高い減衰力を誇る国産オリジナル
- 突き上げ感、フワフワ感を軽減させる高品質製品
- パーツを外すことなく手軽に14段階調整可能

3. バンの突き上げを解消する【リーズナブル編】
ヘルパーリーフが効くタイミングを遅らせる
番外で『ヘルパーリーフの効きを遅らせる』という方法もご紹介しておきます。
『バン特有の突き上げ』を取り除くには『適切なリーフスプリングへの交換』が最も効果的であることは前述の通りです。しかしコスト面を鑑み、「もう少し安く乗り心地を改善したい」というお客様もいらっしゃいます。
その場合、下記の工法をご案内しています。
・ヘルパーリーフ逆付け(3型以前のハイエース限定)
・リーフバッファプレート挿入/ウレタンストッパー交換
ただし、いずれも『緩和』程度で劇的な改善は望めません。その為今回は『番外』という形で簡単に紹介させていただきました。
当工法にご興味ございましたら、下記記事内で詳細が説明されていますので、ご覧ください。
●ハイエースの乗り心地改善は、ユーアイビークルにご相談を
ハイエースの乗り心地は、原因を正しく理解し、適正なパーツを選び、適正な調整を行えば必ず改善されるものなのです。
とはいえ、原因の究明、適正なパーツのチョイスや調整方法など、一般の方では難しいこともあるかもしれません。
取付や交換となるとなおさら・・・。
もしもパーツ選定、取り付けや調整方法についてお困りなことがございましたら、ユーアイビークルにご相談ください。
お客様の車両タイプや要望、コスト等に合わせ、ベストな方法を提案させていただきます。
この記事のまとめ
ハイエースの乗り心地改善記事はいかがでしたでしょうか。
最後にまとめると、
★横揺れ、ふらつきを解消する(ロールを抑える)には★
1.リアスタビライザーを交換する
2.フロントスタビライザーを交換する
★突き上げ(強い跳ね返り)/フワフワ感を解消するには★
1.リーフスプリングを交換する
2.ショックアブソーバーを交換する
3.ヘルパーリーフが効くタイミングを遅らせる
となります。
この記事によって、少しでも皆様のカーライフが快適なものになりましたら、これ以上の喜びはありません。